一般財団法人環境イノベーション情報機構
ナイロビ条約第10回締約国会議、西インド洋地域の危機的な生息地の保護や気候変動対策に向けた新たな取組を決議
【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2021.12.14 【情報源】国連/2021.11.25 発表
西インド洋地域の水域の保護や持続可能な管理・開発を目指すナイロビ条約の第10回締約国会議(COP10)が2021年11月23〜25日に開催された。締約国10ヶ国は、以下の事項を主として、マングローブなど、消失が進む域内の生息地の保護や気候変動対策に向けた新たな取組を実施することを決議したという。・海洋酸性化を監視、緩和し、最小限に抑えるための地域行動計画を策定する
・マングローブの消失に対処するための地域マングローブ行動計画を策定する
・石油流出事故への備えと対処力を強化する
・水質に関する地域タスクフォースを創設し、海洋ごみや下水処理の管理を改善する
・域内向けの海洋ガバナンス戦略を策定する
東アフリカ地域の西インド洋沿岸100キロメートル圏内には6500万人以上の人々が暮らし、食料や雇用、レクリエーションなど、この水域の生態系サービスや資源の価値は年間200億ドルと推定されている。西インド洋には1万1000〜2万種の海洋生物が生息しており、その多くはこの地域でしかみられないという。
【国連環境計画】