一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、2019年のEU加盟国の道路輸送燃料の温室効果ガス排出強度は4.3%減で2020年目標の6%減に向けて努力を要すると報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.11.16 【情報源】EU/2021.10.29 発表
欧州委員会は、道路輸送燃料(ガソリン及び軽油)の品質に関する年次報告書を採択した。今報告書はEU加盟国から報告された2019年のデータに基づいたもので、これによると、イギリスを含む加盟28ヶ国(当時)の道路輸送燃料の温室効果ガス(GHG)の排出強度は、基準となる2010年と比べて4.3%減、2018年比で0.6%減であった。現行の燃料品質指令では2020年までに同強度を2010年比で6%以上削減することが目標とされており、目標を達成するにはほぼ全ての加盟国で早急な対策が必要な状況だという。また、2019年に供給された燃料の大半を化石燃料(特に軽油)が占め、バイオ燃料の比率は前年と同程度の5.6%であった。域内で販売されたほぼ全ての軽油とガソリンには、それぞれバイオディーゼルとバイオエタノールが一定割合ブレンドされている。同指令の燃料品質規定に関しては、2019年に採取された燃料サンプルが主要な指標のほとんどについて基準を満たしており、全般的に加盟国の遵守状況は良好だと示された。【欧州委員会】