一般財団法人環境イノベーション情報機構
EUと米国、2030年までにメタン排出2020年比30%以上削減を目指す「世界メタン誓約」を発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.10.06 【情報源】EU/2021.09.18 発表
欧州連合(EU)と米国は「エネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム(MEF)」で、2030年までにメタン排出を2020年比で30%以上削減することを目指す「世界メタン誓約」を発表し、各国に参加を呼びかけた。11月に英国のグラスゴーで開催される気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で正式に発足させる。メタンは強力な温室効果ガス(GHG)で、産業革命以降の1℃気温上昇の約半分を引き起こしたとの指摘もある。迅速なメタン排出削減はCO2等のGHG対策を補完し、短期的な温暖化抑制とパリ協定の1.5℃努力目標実現のために最も効果的な戦略と考えられる。同誓約を実施すれば2050年までに温暖化を0.2℃以上抑制できるという。また、メタン削減は公衆衛生や農業生産性の向上など重要な利益をもたらすという。
EUは約30年にわたりメタン排出削減策を講じてきた。米国の現政権も石油、ガス、ごみ埋め立て、農業など様々な分野でメタン削減に取り組んでいる。
同誓約には英国、アルゼンチン、ガーナなど7ヶ国が既に支持を表明している。
【欧州委員会】