一般財団法人環境イノベーション情報機構
韓国、2050年炭素中立実現のための「炭素中立・グリーン成長基本法」が国会で成立
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.09.22 【情報源】韓国/2021.09.02 発表
韓国環境部は、気候変動対策と2050年の炭素中立(カーボンニュートラル)実現の法的基盤となる「炭素中立・グリーン成長基本法(炭素中立基本法)」が2021年8月31日に国会本会議で成立したと発表した。新法は9月に公布される。韓国は炭素中立を法制化した世界で14番目の国となった。同国は2020年12月、2050年炭素中立実現をビジョンとする長期低排出発展戦略(LEDS)を国連に提出している。このビジョンの実現に向け、新法では2030年までの排出削減目標に関する議論の出発点を2018年比35%以上削減(従来の目標より9ポイント引き上げ)とすることを明記。また、同ビジョンを実施するための様々な選択肢(気候影響評価、気候対応基金の構築等)や、5月に設置された炭素中立委員会の再検討、公正な移行のための詳細な政策(移行の影響を受けやすい地域や団体の保護を目的とする)、中央集権的システムから分散型システムへの移行(地域における実施を促進するための計画や組織の構築)等が盛り込まれている。
【韓国環境部】