一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス政府、気候プロジェクトへの「低炭素ラベル」認証を推進
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.09.13 【情報源】フランス/2021.08.26 発表
フランス環境省は、気候対策プロジェクトに付与する「低炭素ラベル」を推進している。このラベルは、信頼しうる方法で温室効果ガスの排出削減やCO2固定に取り組むプロジェクトに付与するもので、排出オフセット等のため気候関連プロジェクトへの資金提供を考える企業や自治体に、プロジェクトの質や環境効果をみとめ投資の有効性を保証することで資金動員を促す。現在、主な対象部門として林業(植林、劣化した森林の再生、高木樹林への転換等)と農業(良好な畜産方法、混合農業、生垣や果樹の植樹等)がある。すでに100を超えるプロジェクトが低炭素ラベルを取得し、結果としてCO2換算で30万トンを削減した。例えば南部のアルデシュ県で起きた森林火災のあと、ラベルを通じた資金で7.5ヘクタールに再植林が行われた。これは700トンのCO2固定に相当するという。環境省は、プロジェクトの環境要件強化(生垣に生物多様性保全に有効な樹種を求める等)、認定する方法や部門の追加に取り組む一方、ウェビナー等を通じてラベルの普及に努めている。【フランス環境省】