一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、主要温暖化指標の悪化を示す「2020年の気候の現状」を紹介
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.09.09 【情報源】アメリカ/2021.08.25 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、報告書「2020年の気候の現状」を紹介した。主要な温暖化指標は悪化している。・大気中CO2の年平均濃度は、412.5ppmで62年間の観測史上最高、メタンの前年からの増加も史上最大であった。
・年平均気温は、1800年代半ば以降で3位以内の高温であった。各地で平均気温が平年を上回り、高温記録が更新された。
・海面水温は、2016年、2019年に続き記録史上3位の高温であった。
・海洋貯熱量は、表層(深さ700mまで)、中層(700m〜2000m)ともに記録的な数値となった。
・海面上昇は、9年連続で記録を更新した。衛星観測開始の1993年より91.3mm高い。
・CO2の海洋吸収量も1982年以降で最大の30億トンであった。
・命名暴風雨は102個発生し、平年の85個を上回った。
・北極圏陸域の年平均気温は過去121年間で最高を記録した。海氷域面積の年最小値は42年間の衛星観測史上2番目に少なかった。
・南極も極端な高温を記録し、オゾンホールの維持期間は史上最長であった。
【アメリカ海洋大気庁】