一般財団法人環境イノベーション情報機構
海洋事故から地中海を保護する法案を提出
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2003.01.30 【情報源】フランス/2003.01.20 発表
1月21日、持続可能な開発担当のトキア・サイフィ閣外大臣は、元老院に地中海生態系保護地区に関する法案を提出した。タンカーを中心とする地中海の海運量(世界タンカーの28%)及び生態系の脆弱さを考慮し、この地区の汚染リスクに配慮することは、政府の重点課題である。2002年2月、前大臣により閣議に提出されたこの合意文書は、夏前の国会で承認されるであろう。
同法で定められる生態系保護地区は、フランス領海12海里(約22km)を超え、警察が海洋汚染行為、特に海洋投棄のような汚染行為に対処する能力を拡大することとなる。法律の制定は、海洋における監視及び県、憲兵隊、税関などによる干渉手段を支える。なお、海洋当局の干渉地区の拡張は、マラガ・サミットの決定の適用可能性を表明したもの。【フランス エコロジー・持続可能な開発省】