一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、農家中心のメキシコ湾の水質・環境改善プロジェクトに1100万ドルを助成
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2021.07.06 【情報源】アメリカ/2021.06.16 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、農家を中心に据えたメキシコ湾の水質改善や環境保全の取組に対する総額1095万1735ドルの助成先として、12件のプロジェクトを選出したと発表した。メキシコ湾集水域において、農家は広大な個人所有の農地を管理しており、農業生産を行うだけでなく、表流水や土壌侵食によって水域に流入する過剰栄養塩(窒素、リン)の削減という課題への取組の第一線にいる。農家はこれまでも革新的な農業の慣行やモデルを開発し共有してきたが、集水域全体の広範な利害関係者や団体との連携において、農家がリーダーシップを取ることはメキシコ湾の汚染防止に不可欠である。対象プロジェクトとして、ウィスコンシン州のNPO(アグロフォレストリーによる水質改善)、ミシシッピ大学(農閑期の水管理による農業流域の一時的湿地化)、カンザス州保健環境局(栄養塩削減促進のための農家のネットワーク強化)などが選ばれ、農村コミュニティ内での革新的な農業慣行の開発、効果の評価、農場経営への組込を推進する。【アメリカ環境保護庁】