一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連気候変動枠組条約、「Race to Zero」キャンペーン初年度の成果を報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.07.06 【情報源】国際機関/2021.06.15 発表
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、2020年の世界環境デー(6月5日)に立ち上げられた「Race to Zero(ゼロへのレース)」キャンペーンの1年間の成果を報告した。同キャンペーンは非国家主体がともに排出実質ゼロを目指すもので、現在92を超える国々から4500以上の非国家主体が参加している。過去1年間で参加する中小企業は10倍、金融機関は5倍に増え、現在FTSE100指数構成企業の40%、約1000都市、600超の教育機関が参加している。医療部門では3000超の病院や医療センターが2030年までに排出を半減させることを約束し、温暖化を1.5℃に抑える企業の取組「Business Ambition for 1.5°C」の企業は2015〜2019年に年間排出量を25%削減した。「Cities Race to Zero(都市のゼロへのレース)」に参加するブラジルのレシフェは、ブラジルの都市として初めて気候非常事態を宣言し、持続可能性と気候非常事態に関する授業を公立学校で義務化している。【国連気候変動枠組条約】