一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州環境庁、2019年の乗用車のCO2排出量はさらに増加したとする確定値を発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.06.21 【情報源】EU/2021.06.01 発表
欧州環境庁(EEA)は、2019年にEU(イギリスを含む)及びアイスランド、ノルウェーで新車登録された乗用車について、平均CO2排出量は継続的な増加傾向にあるとする確定値を発表した。同庁の確定データによると、乗用車の平均CO2排出量は3年連続で増加し、2019年は122.3g/kmだった。この値は、2015〜2019年の目標値130g/kmを下回るが、2020〜2024年の目標値95g/kmには達していない。大型スポーツ用多目的車(SUV)の市場シェアが拡大したことや電気自動車の普及ペースが低調なこと(新車登録数の3.5%)等によるという。バンについては、2019年の平均CO2排出量は前年からほぼ横ばいの158.0g/kmとなった。また、重量車CO2排出及び燃費監視報告規則(EU)2018/956に基づき、今回初めてバスやトラックなど重量車のデータが公表された。2019〜2020年半ばまでに新車登録された重量車の平均CO2排出量は53g/tkm(貨物1トンを1km輸送する際の排出量)だった。【欧州環境庁】