一般財団法人環境イノベーション情報機構
北極評議会、閣僚会合において宣言と戦略計画を採択
【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2021.06.09 【情報源】国際機関/2021.05.20 発表
北極圏国8ヶ国と先住民団体などが構成する北極評議会は、2021年5月20日、アイスランドのレイキャビクで第12回閣僚会合を開催し、初の戦略計画(2021〜2030年)を採択、レイキャビク宣言を発表して終了した。宣言は、北極圏の平和と安定の維持、建設的協力の継続を再確認し、住民の生活と環境の保護、持続可能な経済発展を掲げ、特に気候変動対策の強化を呼びかけた。戦略計画は、北極評議会の目標実現のため、気候、生態系、海洋環境など7つの分野ごとに取組課題をあげた。また、会合では、「北極気候変動アップデート2021」を始め各種報告書が提出及び承認された。「アップデート」は、近年の北極圏の気候と自然の急激な変化は地球全体へ波及すると警告。気温上昇は続き、2050年には9月の海氷がほぼゼロとなる事態もありうるとした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックにも言及があり、北極圏における2021年2月現在までの感染者は40万人、死者6600人で、研究も阻害されたという。【北極評議会】