一般財団法人環境イノベーション情報機構
フィンランド、循環経済の推進に向け天然資源消費の削減目標を設定
【環境行政 環境基準】 【掲載日】2021.04.26 【情報源】フィンランド/2021.04.08 発表
フィンランド環境省によると、2021年4月7日に循環経済の推進に関する決議が採択され、天然資源の過剰消費を抑制するための目標が示された。この決議は2035年に炭素排出実質ゼロの循環経済を実現というビジョンに基づくもので、再生できない天然資源の消費を減らし、国内の再生可能な天然資源の使用を制限する。2035年に国内の一次原料の総消費量を2015年の水準以下に抑えることを目指し、資源生産性と循環物質利用率を2015年の倍に高める。また、同決議は循環経済の推進に向けた2021〜2024年の各省の主要施策(インセンティブ創出、市場強化、専門知識の向上、デジタル化推進、持続可能な開発に基づく外交政策)を打ち出している。決議の策定プロセスには省庁や研究機関、企業、自治体、市民など広範な利害関係者が参加した。今後、政府は低炭素・循環経済に関する合意を導入し、この天然資源の目標を推進したい考えである。ミッコネン環境・気候変動大臣は、「決議に盛り込まれた施策により、我国は循環経済がもたらす機会を捉え、国家経済のより持続可能な基盤を構築できる」としている。
【フィンランド環境省】