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環境ニュース[海外]

国連気候変動枠組条約、国別約束の2020年末までの提出分について発表し、パリ協定の目標達成には不十分と報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2021.03.17 【情報源】国連/2021.02.26 発表

 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、2021年11月の第26回締約国会議(COP26)に提出する国別約束(NDC)統合報告書について、2020年末現在でとりまとめた内容を発表した。パリ協定に基づき各国が提出したNDCは、COP26に向け目標を引き上げて再提出することとされていた。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延の影響で、2020年に予定されていたCOP26は延期、NDCの提出期限も2020年末とされた。それでも各国の提出は進んでおらず、期限までに提出されたNDC48件(EU加盟各国を計上すると75締約国分)について先行して発表し、おって最終版を発表することとなった。
 提出のあった新NDCの2025年と2030年の排出予測量は、以前のNDCに比べわずかしか低減しておらず、2030年の総排出量は2010年比で1%未満の減少にとどまる。主要排出国18ヶ国のうち、排出削減目標を十分引き上げたNDCを期限までに提出したのはイギリスとEUだけで、他は引き上げ幅が少ないか未提出であること、また提出した75ヶ国の現在の排出量合計は世界の総排出量の30%であることを考慮に入れても、パリ協定の1.5℃目標を達成するための必要な2030年に2010年比45%の削減に遠く及ばない。UNFCCCは、各国とくに主要排出国に対し取組強化と目標引き上げを強く要請した。
【国連気候変動枠組条約

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