イギリス環境庁の今後5年の公式ガイダンス書を発表

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2003.01.10 【情報源】イギリス／2002.12.16 発表

　12月16日、政府は、今後5年にわたる環境庁の公式ガイダンスを発表した。このガイダンスは環境庁の「財務管理と政策レビュー」を元に、環境庁や関係団体などから広く意見を求めて策定された。
　政府は、この新たなガイダンスにより、環境庁の今後5年間の目標として、洪水防止、水質、水源、廃棄物管理、製造業規制、漁業、放射性物質、汚染地、航海及び生物多様性などを掲げる。同時に、統合的アプローチの導入など、環境庁の政策実施方法に関する目標も示している。また、持続可能な開発の実現に向けて、同庁が果たす役割として、経済・社会的事項を配慮した方法で、環境保護・環境強化を目指すこと、政府や他の関係団体との関係において、環境政策の策定に関する独立した助言機関であることの2点を指摘している。
　なお、環境庁の規模はスタッフ１万人以上、予算7億5000万ポンド（約1425億円）。政府の環境保全や洪水防御政策実行において重要な役割を果たしている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】