一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス環境・食糧・農村地域省、新農業法への移行プランを発表
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2020.12.16 【情報源】イギリス/2020.11.30 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、EU離脱後の農業政策を示す新農業法の成立を受け、新法への移行期間中の具体的施策について「持続可能な農業への道:2021〜2024年の移行プラン」を発表した。直接支払制度は2021年から段階的に廃止し、2027年に完全廃止する。「移行プラン」はこの移行期間のうち2024年までを対象とし、農業の生産性向上と公共財創出機能の強化に重点をおく新法の実施のための新制度と財政措置を示す。直接支払制度の廃止に際し支払方式や諸手続きを変更するなど、農家の新法への適応を支援し、直接支払向け財源は農家の生産性向上と輸出増進策に投入する。農業基盤整備のため、投資額の規模に応じた2種の営農投資基金を設置し、2021年から申請を受け付ける。また農業技術のイノベーション促進のため研究開発費を増強し、2022年から助成プロジェクトを公募する。公共財創出機能の強化のための環境土地管理制度は2024年後半に開始し、土壌改良や総合病害虫管理等を行う農家への支援、生息地回復等の自然再生、大規模な森林創出等、景観回復の3方策を行う。2021年後半から3年間、5500農家によるパイロットプログラムを実施する。なお、以上の諸施策はイングランドを対象とする。【イギリス環境・食糧・農村地域省】