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環境ニュース[海外]

世界気象機関など、南アジア鉄砲水ガイダンスシステムを立ち上げ

環境行政 環境基準】 【掲載日】2020.11.11 【情報源】研究機関/2020.10.23 発表

 世界気象機関(WMO)などは、南アジア鉄砲水ガイダンスシステム(南アジアFFGS)を正式に立ち上げた。上流の集中豪雨等で河川等が急激に増水・出水する鉄砲水は、世界で年間5000人以上の死者を生んでいる。南アジアではモンスーン期に鉄砲水が人命や財産に甚大な被害を及ぼしており、多発化する豪雨、都市化、土地利用の変化により、早期警戒システムの必要性は高まっている。南アジアFFGSは、インド気象局(IMD)が運営し、ブータン、バングラデシュ、インド、ネパール、スリランカを対象に、鉄砲水に関する予報、データ、研修を提供する。すでに2020年9月から、IMDはこれら各国の水文機関や利害関係者に対し、最大36時間先の鉄砲水リスクと、関連する豪雨、融雪量に関する情報を提供している。南アジアFFGSは、アメリカ国際開発庁人道支援局(USAID/BHA)が出資し、WMO及びアメリカ水文研究所(HRC)が実施、アメリカ海洋大気庁(NOAA)が衛星データを提供する。南アジアFFGSのような地域的FFGSは世界各地で進められており、世界全体では世界60ヶ国以上で30億人に早期警戒情報を提供している。
世界気象機関

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