一般財団法人環境イノベーション情報機構
気候エネルギーソリューションセンター、気候変動に強い都市は競争力を持つと報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2020.11.10 【情報源】研究機関/2020.10.22 発表
気候エネルギーソリューションセンター(C2ES)は、気候変動に強い都市は競争力を持つと論じた報告書を公表した。報告書は、都市の競争力を示す3つの主要な側面(都市財政、経済発展、住みやすさ)に対する気候変動の脅威にアメリカの都市がどのように対処しているかを調べ、競争力ある都市づくりのための課題や提言をまとめたものである。これによると、都市や産業界の専門家は、地域経済開発を進めるうえで気候変動への備えを考慮する必要があると認識している。気候変動に対する都市の脆弱性は企業や投資家、住民等にとって一層重要な問題になっている。都市は気候変動に備えることで財政の強化や投資の誘致、住みやすさの向上などを図ることができ、競争力の維持・改善につなげ、将来的な損失を回避し新たな経済機会も得られる。報告書は、都市が気候変動に対する回復力を構築するために、国や州が一体となって政治展望を確立することや都市の各部局や機関が連携を強化すること、低所得など不利な立場にある地域の保護、民間部門の協力などが必要だと指摘している。【気候エネルギーソリューションセンター】