一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 連邦政府が気候変動適応戦略に関する進捗報告書並びに行動計画を採択
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2020.10.30 【情報源】ドイツ/2020.10.21 発表
ドイツ連邦政府は、ドイツ適応戦略に関する進捗報告書を採択した。これは、連邦政府の過去5年間の取り組みの報告に加え、「適応行動計画III」も含まれたもので、全連邦省庁で進行中および新規の180件の対策を概説している。また、報告書では、気候変動への適応を最適化するために、気候変動による被害とその費用に関するすべてのデータを全国的な気候被害登録簿に体系的にまとめることを求めている。全国的な気候被害登録簿の整備により、今後、被害やその費用を体系的に登録し、短期的・長期的な計画立案のためのデータ化を図るとともに、気候変動への適応のためのこれまでの支出を評価し、今後どのような資金が必要になるのか示していくことになる。また、連邦環境省は、2020年10月末までに、新たな資金調達プログラム「社会的施設における気候適応」を開始することを発表した。これは、地方自治体、保健・福祉サービス部門で活動する非営利組織や企業を対象とするもので、屋根や壁の緑化、日陰をもたらすパビリオンやオーニングの設置、飲料水用ディスペンサーの購入といった対策に支援を提供するもの。また、社会的施設に対し、個別にアドバイスを行い、独自の気候適応コンセプトの開発の機会を提供する。また、研修や情報キャンペーンを実施し、従業員、介護を受ける人やその家族にも気候変動の影響について理解を促していく。【ドイツ連邦環境省】