一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連気候変動枠組条約、パリ協定の実施と遵守の促進に向けた準備作業が前進と報告
【環境行政 環境基準】 【掲載日】2020.10.15 【情報源】国連/2020.09.28 発表
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)によると、パリ協定の実施と遵守の促進を目的とした「パリ協定実施遵守委員会」(PAICC)の作業が進んでいる。PAICCは、パリ協定第15条に基づき設立されたもので、透明性と促進性を持つ非敵対的・非懲罰的な方法で機能し、各締約国の能力と事情に特別な注意を払うと定められている。その第1回会合が2020年6月に開催され、同年10月に予定されている第2回会合を前に行われた非公式会合では、協議中であるPAICCの「手続規則」案の実質的な側面に重点を置き、PAICCの指針となる原則や促進・遵守手続の開始方法等について協議した。「手続規則」は、PAICCが適切かつ効果的に機能するのに必要なすべての事柄(PAICC共同議長の役割、利害の調整、PAICCの活動計画、PAICCの決定の論証等)に対処するものである。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でオンライン開催になったものの、非公式会合では2021年のパリ協定締約国会合(CMA)で検討・採択される「手続規則」案の提言に向け合意が必要な事柄の理解を深め、特にパリ協定の実施と遵守が困難なケースを想定することができたという。【国連気候変動枠組条約】