一般財団法人環境イノベーション情報機構
デンマークエネルギー庁等、ベトナムの洋上風力発電開発に関する調査結果と政策提言を報告
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2020.10.08 【情報源】デンマーク/2020.09.22 発表
デンマークエネルギー庁と世界銀行グループは、ベトナム中央・地方政府や洋上風力業界の専門家等が参加する国際会議で、ベトナムの洋上風力発電開発に関する調査結果と提言を報告書に基づき発表した。ベトナムは長い海岸線を有し、沖合5〜100kmの海域は風力発電160GWの潜在力を持つ。2013年に低炭素経済への移行を目的とした長期協力協定をデンマークと締結し、大規模な雇用創出や投資喚起も期待できる洋上風力開発に意欲を示している。会議では、潜在的な発電・送電能力、現地のサプライチェーン能力、洋上開発の機会と課題、洋上風力の進んだ国々の政策・管理経験等の調査結果と共に、2030年までに10GWの発電稼働を目指し、次の提言が示された。・明確で長期的、漸進的な容量開発目標の設定
・国際慣行に即した法的枠組と確かな電力購入契約による投資喚起
・単一の政府機関を窓口とする洋上風力プロジェクト認可プロセスの効率化
・段階的な大規模実証プロジェクトの実施
今回の会議で得られた情報や意見は、ベトナムの今後10年の電力開発と2045年のビジョンを示す「第8期電力開発計画」の政策目標設定において重要な資料となる。
【デンマークエネルギー庁】