一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ国立雪氷データセンター、2020年夏季の北極海氷は観測史上2番目の小ささまで縮小と発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2020.10.07 【情報源】アメリカ/2020.09.21 発表
アメリカ国立雪氷データセンター(NSIDC)は、2020年の北極の年最小海氷域面積は9月15日に記録された374万km2で、42年間の衛星観測史上2番目の小ささであったと発表した。平年値(1981〜2010年の平均値)より251万km2少なく、これはアラスカ、テキサス、モンタナ州を合わせた面積又はグリーンランドとフィンランドを合わせた面積にほぼ等しい。過去最小値は、2012年9月17日に記録された339万km2である。2007年から2020年までの14年の各年が年最小海氷面積の最小値から14位までを占めており、海氷の長期的な縮小傾向が明らかである。北極の海氷面積は春季から夏季に減少し、平年では9月14日に年最小値に達した後、秋季から冬季に増加する。現在、海氷面積は増加に転じたが、風向や季節終盤の融解によりまだ減少する可能性がある。一方、南極では、通常9月末〜10月初めに年最大海氷域面積が観測される。現在、海氷面積は平年値を上回り、記録史上10位以内となっている。
【アメリカ国立雪氷データセンター】