一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、2021〜2025年適用の「森林参照レベル」に関する委任法令案について意見募集を開始
【環境行政 環境モニタリング】 【掲載日】2020.09.07 【情報源】EU/2020.08.19 発表
欧州委員会は、EUの温室効果ガス(GHG)排出量の更なる削減に向け、2021〜2025年にEU加盟国の算定に用いられる「森林参照レベル」に関する委任法令の草案を公表した。これについて一般の意見を2020年9月14日まで4週間募集する。EUは、2030年までにEUのGHG排出量を40%以上削減するという目標を掲げている。その達成に向けた取組の一環として2018年5月に、土地利用、土地利用変化、及び林業(LULUCF)に由来するGHG排出量と吸収量を「EU2030気候・エネルギー政策枠組」に組込む規則(EU)2018/841を採択。EU法で初めて、2021〜2030年の期間にLULUCF由来のGHG排出量を同量以上の大気中CO2吸収量で相殺することがEU加盟国に義務づけられた。この規則は、気候変動緩和の長期目標達成における土地利用部門の重要性を指摘したパリ協定に従い、気候に配慮した土地利用を推進するものであり、気候変動対応型の農法開発や木材製品の効果(大気中の炭素吸収、排出強度の高い素材の代替等)に関する理解等が期待される。
【欧州委員会】