一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、インド洋西部沿岸域のマングローブ林回復のためのガイドラインを発表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2020.08.12 【情報源】国連/2020.07.24 発表
国連環境計画(UNEP)は、インド洋西部沿岸域のマングローブ林回復のためのガイドラインを発表した。マングローブ林は豊かな生態系を擁し、地域住民に食料や建築材、生計手段を提供し、沿岸浸食や暴風雨を防ぐ。陸地の森林よりCO2を多く貯留する自然ベースの気候変動対策でもある。しかし、すでに67%が消失・劣化し、毎年1.0%が消失している。多くの回復取組が行われたが、効果があがっていない。このたびのガイドラインは、マングローブ林の保全と管理に関わる地域住民、市民団体、行政機関を対象に、失敗の原因を評価して優良事例を示し、段階を追って回復プロジェクト構築へと導く。マングローブ林回復は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延による経済的打撃からの「より良い復興」(ビルドバックベター)も後押しする。ガイドラインは、水域と沿岸の健全化を目指すナイロビ条約締約国(コモロ、ケニア、仏領レユニオン、マダガスカル、モーリシャス、モザンビーク、セイシェル、ソマリア、南アフリカ、タンザニア)が、UNEP等の支援により作成した。
【国連環境計画】