一般財団法人環境イノベーション情報機構
REN21、「自然エネルギー世界白書2020」を公表
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2020.07.06 【情報源】国連/2020.06.16 発表
国連環境計画(UNEP)は、REN21(再生可能エネルギーを推進する国際ネットワーク)が「自然エネルギー世界白書2020」を公表したことを伝え、コロナ危機からの回復には再生可能エネルギー(再エネ)が主要な柱になると述べた。REN21の報告によると、最終エネルギー需要全体は2013〜2018年に年平均1.4%のペースで増加したが、最終エネルギー需要に占める再エネの比率は2013年の9.6%から2018年の11%へと微増にとどまった。再エネは増加したものの、エネルギー需要増がそれを帳消しにした形。部門別の再エネ比率は、電力部門は26%と拡大しているのに対し、熱部門は10%、輸送部門は3%と導入が遅れている。電力部門では再エネ拡大のため数年前から各種の政策・規制が実施され、その成果が現れた。一方、熱部門及び輸送部門で導入を阻んでいる課題は10年前から大きな変化がない。コロナ危機からの回復に関し、再エネや建物の省エネ化への投資は従来型の景気刺激策より費用対効果が高く、雇用創出、エネルギー主権の向上、途上国でのエネルギーアクセスの拡大、CO2排出と大気汚染の削減に寄与すると指摘している。【国連環境計画】