一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU理事会、飲み水の安全性を高める飲料水指令改正案を承認
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2020.02.25 【情報源】EU/2020.02.05 発表
EU理事会の常駐代表委員会(コレペール)は、水道水を安全な飲み水として全EU市民に提供するための飲料水指令改正案を承認した。改正案は2019年12月18日に欧州議会との間で暫定合意されたもので、コレペールの承認によって最終的な採択への道筋がついた。改正案は、加盟国が遵守すべき飲料水の水質基準を更新するほか、水質モニタリングに費用対効果の高いリスクベースの方法を導入し、飲料水と接触する素材(水道管など)に対する最低衛生要件も設定している。さらに、水中の内分泌かく乱物質などによる健康影響への懸念に応えるため、物質に関する新たな知見を柔軟に反映できる「監視リスト」方式を導入した。初回リストに内分泌かく乱性のあるノニルフェノールとベータ-エストラジオールを含め、ビスフェノールAは2.5マイクログラム/lを健康ベースの基準値として指令に加えられる。改正案は今後、欧州議会の環境・公衆衛生・食品安全委員会(ENVI)での採決など、最終的な採択に向け必要な手順が進められる。【EU理事会】