イギリス環境・食糧・農村地域省、海鳥の保護区を新設・拡大

【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2020.02.04 【情報源】イギリス／2020.01.16 発表

　イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）は、海鳥の希少種を人間活動から守る保護区の新設及び拡大計画を公表した。
1）イギリス南部のソレント及びドーセット海岸に面積891km2超の特別保護区（SPA）が新設される。同地はアジサシ3種のつがい約1000組が利用しており、イギリスで5番目に重要なコアジサシの採餌場であり、7番目に重要なアジサシの繁殖地である。
2）北海に面した既存のティーズマス及びクリーブランド海岸SPAが109km2拡大され、122km2超となる。これにより、ソリハシセイタカシギ、エリマキシギ、コオバシギなど3万5000羽以上が保護される。
　イギリスでは欧州で繁殖する海鳥の約4分の1が確認されており、海洋SPAネットワークはイギリスで繁殖する海鳥の70％、イギリスでは繁殖しない水鳥の37％を保護している。イギリスは2020年12月に海鳥保全戦略の公表を予定している。これには、各海鳥種が直面している負荷と対策案が含まれる。【イギリス環境・食糧・農村地域省】