一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA 新規発生源審査プログラムの改善策を公表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2002.12.09 【情報源】アメリカ/2002.11.22 発表
EPAは、11月22日、エネルギー効率の向上と排出削減の促進のため、「新規発生源審査(New Source Review :NSR)」プログラム(訳注参照)を改正する規則を最終的に確定したことを明らかにした。また、. 同じくEPAは「定期的な整備、修理および交換」(routine maintenance, repair and replacement)の定義を定める規則案も公表した。EPAのこれらの動きは、事業施設が、エネルギー使用と大気汚染とを削減するために、その操業方法を改善ないし近代化する際に、柔軟な対応策をとることができるようにするもの。また、最新の汚染規制装置を導入し、大気汚染物質の実際の排出量をより正確に測定するインセンティブも提供するものである。また、これらの改善は、新規発生源審査プログラムの環境上のメリットを維持しつつ、エネルギー効率の向上や汚染規制に関する事業への投資について、規制上の障壁を取り除くものでもある。
具体的には、工場敷地の全体について厳しい排出上限(キャップ)を設定する代わりに、この上限内のやりくりについては新規発生源審査を受けずに済ませることができる「敷地全体適用上限(PALs)」制度、特定の汚染防止事業については認可ではなく届出で済むようにする「汚染管理・防止事業」制度などが導入される。
最終規則および規則案に関する連邦官報の通知は近日中に公表される予定である。【EPA】
訳注:
SO2、NOx、揮発性有機化合物、粒子状物質などを一定量排出する大規模発生源を新設・改造する際に、大気浄化法に基づき行われる審査