一般財団法人環境イノベーション情報機構
ワシントン条約、南北アメリカにおける野生生物違法取引に関する初のハイレベル会合を開催
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2019.10.23 【情報源】その他/2019.10.04 発表
ワシントン条約(CITES)は、2019年10月3〜4日にペルーで開催された南北アメリカにおける野生生物違法取引に関する初のハイレベル会合の成果を報告した。会合では、海洋種及び、南北アメリカを象徴する種でCITES附属書I(商業目的の国際取引が原則禁止)に規定されるジャガーの違法取引問題が優先議題とされたほか、種の原産国と輸入国及び経由国間の連携を強化することや、インターネット絡みの野生生物犯罪を含む野生生物の違法取引に対処する刑事司法制度の必要性が議論された。また、2019年9月の野生生物の違法取引に関する国連総会決議に沿って、野生生物犯罪の防止や捜査、起訴、処罰に必要な法律や規制を強化し、野生生物の違法取引の防止や対処、撲滅に向けて国家、地域及び国際レベルで断固たる措置を取ることが確認された。会合の成果として「リマ宣言」が採択され、各国が野生生物犯罪を重大犯罪と位置づけ、野生生物犯罪と闘う国際コンソーシアム(ICCWC)が提供するツール等を活用して同犯罪に対処すること等が盛り込まれた。【ワシントン条約】