一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、2030年までに世界の海洋の30%を保護区にする目標で10か国と連携
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2019.10.15 【情報源】イギリス/2019.09.24 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、2030年までに世界の海洋の少なくとも30%を海洋保護区に指定する「30by30イニシアティブ」に10か国が参加したと発表した。参加を表明したのは、ベリーズ、コスタリカ、フィンランド、ガボン、ケニア、セーシェル、バヌアツ、ポルトガル、パラオ、ベルギー。現在のところ海洋保護区に指定されているのは世界の海洋の10%に満たない。同イニシアティブは、タツノオトシゴ、ウミガメ、サンゴなど絶滅危惧種の保全に加え、炭素貯留機能を持つマングローブ林や海草藻場などの保護を通じて気候変動対策にも寄与する。また、2030年までに海洋の30%を保護区にするという目標が、2020年に中国で開催される生物多様性条約会議で採択されることや国際法に導入されることも目指すという。イギリスは2018年に国連総会で世界の海洋の30%を保護することを呼びかけた。自国に関しては英海外領土を含めた領海の50%以上を2020年までに保護区に指定する計画である。【イギリス環境・食糧・農村地域省】