一般財団法人環境イノベーション情報機構
WTO交渉の環境アセスメントを発表
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2002.12.05 【情報源】カナダ/2002.11.22 発表
カナダのぺティグルー国際貿易大臣とアンダーソン環境大臣は11月22日、2001年のドーハ会議で打ち出された、WTOの新たな交渉ラウンドに関する初期環境アセスメントを発表した。この初期環境アセスメントは、ドーハからスタートした7つの交渉分野「農業、非農産品市場アクセス、サービス、ルール、貿易と環境、ワイン及びスピリッツに関する通報登録制度、紛争処理」について、カナダにおけるそれぞれの分野の経済活動との関わり、環境への影響とその度合いを評価するものである。そして、環境への悪影響を緩和する、または好影響を強めるような措置や、アセスメントの次の段階でより詳細に検討すべき項目についても記してある。
アンダーソン環境大臣は、声明の中で、「このアセスメント・プロセスは、意思決定の最初の段階にて、カナダが環境と経済的関心の両方を考慮することを確かにするものだ。政策決定者と一般国民にとって、環境と貿易自由化の関係に対する理解の促進につながるだろう」と語り、今回のアセスメントの重要性を強調した。
カナダ政府は、各州・準州政府と協力して、このアセスメント・プロセスにあたる。NGOや産業界、一般市民とも協議を行っており、この初期環境アセスメントに対しては、60日間、一般からのコメントを受け付ける。
なお環境アセスメント最終版は、2005年にドーハ・ラウンドが終了した後に発表される予定。【カナダ連邦環境省、カナダ連邦国際貿易省】
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