一般財団法人環境イノベーション情報機構
メリーランド大学、「クール・フード・プレッジ」に参加を表明
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2019.09.12 【情報源】研究機関/2019.08.26 発表
アメリカのメリーランド大学(UMD)は、食料の気候影響を削減する取組み「クール・フード・プレッジ」に参加する世界初の大学となる。UMDは学食などで年間600万食を提供しており、持続可能な食料の選択により同大学の気候フットプリントを削減できるとしている。現在、農業や土地利用の変化に伴う温室効果ガスの排出量は、全排出量の約4分の1を占めており、農業関連の排出量の3分の2は動物性食品の生産に起因する。世界資源研究所(WRI)によれば、平均的アメリカ人が動物性食品を減らし、環境影響の少ない植物性食品を増やすことで、食事に関連する環境影響は約半減できるという。UMDでは、ソーシャルメディアやスマートフォンアプリなどを活用し、提供する食事の栄養や出所の情報を学生と共有。資源集約的な動物性食品を減らし、植物性食品を多く使用する独創的な方法の開発を推進し、また試食やキャンペーンを行って関心を高めるなど、学生や職員、その家族を巻き込んだ取組みを行う。
「クール・フード・プレッジ」はWRI、国連環境計画(UNEP)などが進める取組で、食料関連の温室効果ガスの排出を2030年までに25%削減することを目指している。【世界資源研究所】