カナダ環境・気候変動省、絶滅危惧種を保全する地域の事業に430万ドル助成

【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2019.09.09 【情報源】カナダ／2019.08.19 発表

　カナダ環境・気候変動省は、陸域の絶滅危惧種と生態系を保全する事業49件に今後3年間にわたって総額430万ドル超提供すると発表した。多くの事業は先住民団体が主導し、伝統的知識を用いて動植物の絶滅リスクの評価、保護・回復措置の策定・実施を行う。ブリテッシュコロンビア州のオークベイでは、絶滅が危惧される植物14種を保全するため特定外来種の除去や柵の設置を行う。助成事業のうち21件は生息地管理プログラムから、28件は絶滅危惧種のためのアボリジナル基金から助成する。どちらも公募式の保全プログラムで、環境と絶滅危惧種を保護する個人や団体に直接助成する。生息地管理プログラムは、2000年から2018年3月に3000以上の事業に2億ドル以上提供し、20万5000ヘクタールの土地の法的保護を支援した。絶滅危惧種のためのアボリジナル基金は、2004年から2018年3月に1100事業に4300万ドル以上助成した。カナダは2020年までに陸海の保護区を倍増させるという目標を設定している。【カナダ環境・気候変動省】