一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、ディーゼル排出削減法プログラムに関する第4次報告書を発表
【大気環境 その他(大気環境)】 【掲載日】2019.08.20 【情報源】アメリカ/2019.07.25 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、ディーゼル排出削減法(DERA)プログラムの2008〜2016年の実績に関する第4次報告書を発表した。それによると、排出量は窒素酸化物(NOx)が47万2700トン、粒子状物質(PM)が1万5490トン、炭化水素(HC)が1万7700トン、二酸化炭素(CO2)が508万9170トン削減されたという。DERAプログラムは、稼働しているおよそ1000万台の、最新の排出ガス抑制装置のない旧式ディーゼルエンジンを、リベートや助成金を提供して現在の排出基準に合う、もしくはそれを上回るものに交換・改良するもので、2008年以降、6億2900万ドルを助成し、6万7300台の旧式のディーゼルエンジンを交換・改良してきた。健康利益は190億ドルとなり、早期死亡は2300人減少。政府支出1ドル毎に、公衆衛生上の利益が11〜30ドルもたらされ、燃料は2ドル以上節約された。ウィーラーEPA長官は「この報告書が示すように、DERAプログラムは全国の大気質を改善するための効果的かつ革新的な方法である」と語っている。【アメリカ環境保護庁】