一般財団法人環境イノベーション情報機構
土壌保全戦略を提案
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2001.04.11 【情報源】イギリス/2001.03.06 発表
イギリス環境大臣と農務大臣は共同で、3月6日、土壌保全戦略の草案(the draft soil strategy)を提案した。戦略では、土壌を、人々の居住、洪水や浸食・地滑りなどのリスク、食料生産、野生生物の生息などに影響を及ぼす主要な環境資源として位置づけた。主要な目的の一つとして、イギリスの生態系、景観、農業を支えるために土壌の多様性を維持・保護することが掲げられている。具体的な対策としては、以下の5つが盛り込まれている。
・土壌に影響を及ぼす全ての政策、計画が、本戦略の目的・目標を考慮するようにすること
・開発による土壌の損失などを評価できるよう、土壌に関する国の指標を開発すること
・現在の土壌モニタリング体制を見直し、土壌モニタリングのための国の枠組みを確立すること
・これまでの土壌に関する研究協力のあり方を見直し、改善策を提案すること
・土壌戦略の達成状況を評価するため、5年の目標を設定すること
同戦略については、今後、5月末までパブリック・コメントを募集する。【イギリス環境・運輸・地域省】