一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、「イギリス気候予測」2018年版を発表
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2018.12.10 【情報源】イギリス/2018.11.26 発表
イギリスは、2100年までの詳細な気候シナリオを描く「イギリス気候予測2018年版(UKCP18)」を発表した。それによれば、2070年までに夏季の気温が5.4℃、冬季の気温が4.2℃上昇する可能性が、また2100年までにロンドンの海面が1.15m上昇する可能性があり、こうした変化に対処するため、国際的な対策が急務であるとしている。UKCP18は、イギリス気象庁ハドレーセンターが、イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)、イギリスビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)、地方分権政府、イギリス環境庁と協力して策定し、独立した科学委員会が広範にわたり相互評価したものである。最悪のシナリオのための対応策としてだけでなく、洪水防止の強化や新たなインフラ計画、乾燥した夏に適応する農法など、意思決定の指針や回復力増強のためのツールとして利用される。ボイド環境庁長官代行は「UKCP18によれば、今後一層の異常気象を目にすることは明らかで、準備、適応することが必要になる。行動するのに遅すぎるということはない。政府、企業、地域社会が協力することで、気候変動の影響を緩和し、未来を変えることは可能である」と語った。【イギリス環境・食糧・農村地域省】