一般財団法人環境イノベーション情報機構
オランダ、気候変動への適応に6億ユーロを投資へ
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2018.12.04 【情報源】オランダ/2018.11.20 発表
オランダ社会基盤・水管理省は、自治体や水管理局、州と気候変動への適応に取り組む合意を締結した。オランダ政府側と、州政府や各地区の水管理局、自治体の側がそれぞれ3億ユーロを計上し、計6億ユーロを投じて気候変動に適応できるような生活環境の再設計に取り組む。例えば、豪雨による冠水対策として、都市部では舗装をやめて緑化を進め集水施設を整備する、渇水に備えて地方、都市を問わず貯水能力を増強する、といった対策が検討されている。2020年までに、ストレステストに基づき効果的な予算の使い方を定めた地域計画を策定するという。水やインフラ関連の応用研究を行う独立機関の調査によれば、豪雨や長引く渇水によって都市の被害額は2050年までに約710億ユーロに達する可能性があるという。また、今回発表の投資とは別に、同省のファン・ニューウェンハウゼン大臣は、適応に関するグローバル委員会を立ち上げており、2020年にオランダが開催する気候適応行動サミットの場で、同委員会の成果や今後の計画を公表するとしている。【オランダ社会基盤・水管理省】