カナダと中国、気候変動対策で連携を強化

【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2018.11.15 【情報源】カナダ／2018.11.01 発表

　カナダ環境・気候変動省は、気候変動対策での中国との連携に関する包括的覚書に署名したと報じた。両国は気候変動に対処し、環境問題に関して長期にわたり連携を強化する。
　この覚書は、2017年12月に両国の首相が発表した、気候変動とクリーン成長に関する共同声明に基づくもので、気候変動に関する継続的な協力と行動のためのフォーラムを立ち上げるほか、気候変動対策プロジェクトで両国の連携を強化し、低炭素型で気候変動への回復力ある経済への移行に貢献するという。
　低炭素型経済への移行は2030年までに26兆ドルの価値を生み、6500万人超の雇用を創出するとされる。カナダ企業はこの経済機会を活用し、環境保全と雇用創出を両立させる実用的なクリーンソリューションを開発しており、既に中国で事業に着手したものもいる。
　両国はパリ協定の完全実施、低炭素型経済・社会への移行の支援を公約しており、気候変動問題の国際交渉・政策に関して二国間対話を継続、また、国内の気候変動対策（炭素価格付け制度、脱化石燃料・クリーンエネルギーの未来への移行等）について知見を共有するとしている。【カナダ環境・気候変動省】