カナダ、気候行動のため独立した専門機関を募集

【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2018.11.14 【情報源】カナダ／2018.10.30 発表

　カナダ環境・気候変動省は、気候変動に関する専門的な分析と事実に基づく助言の必要性を認識し、これらを実施する独立した立場の専門機関の設立案を募集している。対象となる機関は政策指向の非営利団体で、新設・既存は問わないが、信頼しうる専門家や他機関の協力を確保する必要がある。活動内容として、クリーン成長と気候対策に関する情報やデータをまとめ報告すること、カナダの政府と国民が情報に基づく意思決定を行えるよう、分析と研究に基づく実践的な助言を提供すること、様々な利害関係者の参加を促し協力関係を築くこと等が挙げられている。また、機関は分野横断的（複数の部門や分析分野を扱う）、学際的（多様な経歴や技術を持つ専門家の参加を促す）、インクルーシブ（カナダの国民構成、地域、公式言語が代表される）であり、権威ある機関（信頼しうる助言機関と認められる）であることが求められる。採用された機関には、政府は今後5年間で最大2000万ドルを拠出する。すでにドイツやフィンランドなどは同様に気候変動に関する独立した研究と情報を活用しているという。【カナダ環境・気候変動省】