一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界の45都市、グローバル気候行動サミットで森林の保全と回復を約束
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2018.09.28 【情報源】国際機関/2018.09.12 発表
世界資源研究所(WRI)は、グローバル気候行動サミットで人口1億6490人に相当する45の都市がCities4Forestsイニシアティブに参加し、住民の森林の便益に対する意識向上と、森林の保全回復に取り組むことを約束したことを報じた。取り組みは、都市内、都市周辺、世界規模の三層からなり、2020年、2022年、2025年を目途に段階的に実施する。都市内の樹木は、大気の浄化や極端な気温の抑制、エネルギー費用削減に役立っている。都市周辺にあたる集水域の樹木は、洪水や地滑りの緩和、水処理費用の削減に寄与し、都市住民に運動や休息の場を提供する。世界的には、特に熱帯地域の森林は炭素を貯蔵し、雨をもたらし、日用品や医療原料を提供し、陸上生物多様性の大部分を保護している。参加都市が約束した具体策には、この三層の取り組みのほか、樹木と森林への依存と影響の評価、森林が提供する便益に関する意識啓発、気候目標達成のための技術革新、新手法・政策・自主的プログラム・投資・公共調達の実施、経験や手法の共有などがある。【世界資源研究所】