一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、スウェーデンの森林火災対応にEU市民保護メカニズムにより史上最大規模の支援を提供
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2018.08.22 【情報源】EU/2018.08.06 発表
欧州委員会は、スウェーデンで発生している異例な森林火災への対応として、EU市民保護メカニズムにより史上最大規模の支援を提供したことを報告した。過去3週間に、消防員360人以上、航空機7機、ヘリコプター6機、車両67台を動員した。これは、森林火災への同メカニズムによる支援として過去10年間で最大だという。飛行時間は815時間にわたり、8822回の放水を行った。欧州委員会は、イタリア、フランス、ドイツ、リトアニア、デンマーク、ポルトガル、ポーランドからの支援を調整し、他の欧州諸国からスウェーデンへの支援動員の輸送コストとして115万ユーロを助成している。欧州委員会のクリストス・スティリアニデス人道援助・危機管理担当委員は、スウェーデンの壊滅的森林火災が、気候変動の影響の大きさと我々が直面する新たな現実を示すものと述べ、これに対する加盟国の支援に感謝を表明した。EU市民保護メカニズムは、自然災害に対処するため、欧州委員会がEU加盟国の自主的支援を調整し、救援物資と専門家の輸送コストを一部負担する仕組み。欧州委員会は同メカニズムを強化するため、自然災害の回避と備え、対応能力の拡大を柱とする欧州の新システム「rescEU」を提案している。【欧州委員会】