欧州委員会、欧州の農家の干ばつ対応を支援
欧州委員会は、複数のEU加盟国で干ばつが続くなか、農家に対する柔軟な支援の提供を決めた。干ばつは農作物や家畜飼料の生産に悪影響を及ぼしている。特に家畜飼料の減少によって畜産農家が打撃を受けており、飼料不足から今後さらに経費が増す可能性がある。今回の決定は、1)2018年12月支払い予定の支援金の一部を10月半ばに前倒しで提供することと、2)環境保全のため休耕地とされている農地で家畜飼料の生産を許可することの2つ。また、既存のEU共通農業政策(CAP)のもと、1)EU加盟国は干ばつの状況を自然災害とみなした場合、干ばつによって被害を受けた農業生産の回復を最大100%支援できる、2)農家は例外的状況では国家当局に連絡し、様々な枠組みの規制要件が免除され得る、3)平均年収の30%以上の減収があった農家は補償を受けられる、などの可能性がある。欧州委員会は追加措置の実施もあり得るとし、全EU加盟国に対して2018年春から夏に発生した農業の干ばつ被害に関する最新情報の提供を求めている。【欧州委員会】
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