一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、2012年改定版ヨーテボリ議定書を批准へ
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2018.06.01 【情報源】イギリス/2018.05.18 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、長距離越境大気汚染条約の「酸性化・富栄養化・地上レベルオゾンの低減に関する議定書」(ヨーテボリ議定書)の2012年改定版の批准へ向け、2018年5月17日に説明文書とともに同改定版を議会に提出したことを報じた。改定には、二酸化硫黄、窒素酸化物、アンモニア、非メタン揮発性有機化合物、微小粒子状物質の2020年まで及びそれ以降の新たな国別排出削減約束が含まれており、燃焼プラント、鉄鋼製造工場などの主要な固定発生源からの排出制限を強化する。イギリスは1982年以降ヨーテボリ議定書締約国であり、2005年に改定前の議定書を批准している。この間、歴代政府や産業が大規模投資を続け、燃料構成において石炭から低汚染燃料への移行を進めたことで、イギリスの大気質は大幅に改善した。ゴーブ環境相は「改定版議定書の批准を進め、包括的大気浄化戦略を策定することで、依然として公衆衛生の大きな脅威である大気汚染を軽減する」とした。【イギリス環境・食糧・農村地域省】