一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連機関等による国際会議、健全な森林を維持することが持続可能な発展に不可欠と報告
【地球環境 森林の減少】 【掲載日】2018.03.13 【情報源】国連/2018.02.22 発表
国連食糧農業機関(FAO)などの国連機関やNGOが構成する「森林に関する協調パートナーシップ」(CPF)は、2018年2月20〜22日に国際会議「森林減少の阻止と森林面積の拡大に関する分野横断的取組」を開催した。会議は、生産的で多様で健全な森林の維持が持続可能な開発目標(SDGs)の達成に不可欠であり、そのために政治的意思と分野横断的な協調が必要であるとして具体的な行動を強く促した。世界の森林減少率は、2000年の年間730万haから2015年の330万haへと半減したが、減少と劣化は依然として続く。減少の80%は農地への転用で、解決策としてアグロフォレストリーや林牧複合経営があげられた。生態系サービスの提供者としての森林の価値、企業の役割、青少年の教育と能力構築の重要性が指摘され、森林破壊ゼロの生産物を支持する国際貿易の仕組み、持続可能な土地利用に対する融資と投資、公民の連携等が提案された。会議の結果は、2018年5月の国連森林フォーラムを経由して、2018年7月のSDGsに関するハイレベル政治フォーラムに提出される。【国連食糧農業機関】