一般財団法人環境イノベーション情報機構
ワン・プラネット・サミット、土地の劣化の中立性を目指し資金動員を推進
【地球環境 砂漠化】 【掲載日】2018.01.12 【情報源】国連/2017.12.14 発表
フランスのマクロン大統領は、2017年12月12日に国連、世界銀行とともに開催した気候変動会議ワン・プラネット・サミットで、「土地の劣化の中立性(LDN)基金」は同サミットが推進する12の取組の一つであると述べた。同サミットでは「12の国際コミットメント」を発表したが、その12項目の2番目に「土壌と水資源を気候変動の影響から保護すること」を挙げている。これは、持続可能な開発目標(SDGs)の1つ(15.3)でもある土地劣化や砂漠化の阻止に努め「2030年までにLDNを実現する」ことを目標に、LDN基金の目標額3億ドルへと資金を動員し具体的行動を進めるとしている。マクロン大統領は、今後数週間のうちに目標額を調達できれば、2030年までにLDNを実現することは達成可能な目標である、と述べた。これを受け、カナダの退職金基金(Fondaction)は、LDN基金に1000万ドルを拠出すると発表し、LDN基金に参加する初の民間部門投資家となった。LDN基金には、すでに欧州投資銀行、フランス開発庁、ルクセンブルグ政府、地球環境ファシリティーなどが総額1億ドルを拠出している。【砂漠化対処条約】