一般財団法人環境イノベーション情報機構
スペイン、海洋のプラスチックごみに対処するためCleanSeasキャンペーンに参加
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2017.10.31 【情報源】その他/2017.10.18 発表
国連環境計画(UNEP)は、スペインが海洋ごみに対処するためUNEP主導のCleanSeasキャンペーンに参加し、その世界的取り組みに貢献する意向であるとスペインのアリカンテでの海洋サミットで正式に発表したと伝えた。UNEPは、GDP世界第14位の経済大国スペインが32番目の参加国となり支援をすることで、各国政府等に働きかけてプラスチックの使用を抑えようとする同キャンペーンに大きな弾みがつくとしている。プラスチックは、誤って摂食した鳥類、魚類等を死に至らしめる等、長い間環境被害等の主要因とされてきたが、その使用量は増え続け、2015年にはそれまでの生産量83億トンのうち63億トンが既に廃棄され、約800万トンが毎年海に流出しているという。プラスチックごみの多くはビニール袋、化粧品に含まれるマイクロプラスチック等の使い捨てプラスチックで、地中海にも北太平洋旋廻(太平洋ゴミベルト)と同量の廃プラスチックが集積しつつあるという。同キャンペーンは効果的な国内法の整備等を各国政府に促すとしている。【国連環境計画】