一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、ハリケーン「ハービー」の水施設への影響を報告
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2017.09.26 【情報源】アメリカ/2017.09.11 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、ハリケーン「ハービー」の被害、特に水関連施設への影響に関し、テキサス州環境質委員会(TCEQ)ほか連邦、州、自治体の関係機関と協力して緊急対応を行っている。EPAは、2017年9月11日時点の状況として以下を報告した。1)飲料水施設では、影響を受けた施設は2238か所ほどで、うち2014か所は機能しており、136か所には煮沸勧告、35か所が停止となっている。2)排水・下水施設では、1219の下水処理施設と連絡、このうち35か所が運転不能となっている。3)洪水の水については、水質検査を産業および有害廃棄物の施設を重点に行う。洪水の水はバクテリアなど汚染物質を含むおそれがあるため、浄化処理等で水に触れる場合は警戒する必要がある。濁水による危険(溺れ、障害物への衝突、感電など)もある。4)重要水インフラのダムに関しては、340か所のうち15か所が何らかの損傷を受けたが、下流への被害は報告されていない。このほかEPAは、スーパーファンド地区の損害状況、がれき管理、流出ドラム缶等の管理、大気質モニタリングについても状況を報告した。EPA、TCEQなどによる情報収集と復旧作業への支援が続いている。【アメリカ環境保護庁】