一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス環境大臣、国内の炭化水素の探査と採掘を2040年までに終える法案を提出
【環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2017.09.21 【情報源】フランス/2017.09.06 発表
フランスのユロ環境大臣は、国内の在来型および非在来型の炭化水素(石油、天然ガスなど)の探査と採掘を2040年までに終了する法案を2017年9月6日、閣僚会議に提出した。法案はフランス国内での炭化水素の生産を段階的・不可逆的に廃止するもので、こうした法案はフランスが世界初だという。フランスは2017年7月に、気温上昇の2℃目標に寄与する国の気候計画を発表しており、今回の法案はこの計画を具体化する第一歩となる。環境連帯移行省によると、法の公布以降は炭化水素の鉱床探査について新たな許可は与えられず、現行の採掘許可も2040年以降は更新されなくなる。シェールガスについても同様で、今回の法案は、これを法で実際に規定することになる。フランスでは、2050年の炭素中立の実現に向け、2030年までに化石燃料の消費を30%削減するという目標を掲げている。国内の化石燃料の生産終了はこの目標に沿ったもので、環境連帯移行省はこれに合わせ消費量の削減策も今後実行に移すとしている。【フランス環境連帯移行省】