一般財団法人環境イノベーション情報機構
渡り鳥の飛行ルート保護プロジェクトに100万ユーロ
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2002.10.08 【情報源】ドイツ/2002.09.27 発表
ドイツのトリッティン環境大臣はユーラシア・アフリカ水鳥保護条約の第2回締約国会議が成功裡に終わったことを歓迎し、以下のように述べた。「危機に瀕した水鳥種を、より多く、国際的な保護の下に置くことに成功した。これらの渡り鳥を保護するために、飛行ルートにおける広範な保護が必要である。このため、連邦環境省は適当な保護プロジェクトに100万ユーロ(約1億1500万円)を出資する。」ユーラシア・アフリカ水鳥保護条約には新しく、ドイツにも飛来するゴイサギ等を対象とすることとした。また、将来的に保護計画をを策定する種としてガンの一種(dunkelbauchigen Ringelgans)が掲げられた。連邦環境省が支援するアフリカとユーラシアの飛行ルートを保護する国際プロジェクトは、東欧、近東、アフリカに保護区域を設け、各国が、持続可能な自然の利用を進めることを目指している。
また、会議では、外来種が水鳥の固有種の脅威となっていることと、湿地での狩猟用鉛弾の使用による水鳥の健康被害(重金属汚染)も問題とされた。【ドイツ連邦環境省】