一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会 環境情報アクセス指令違反で各国を訴追
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】EU/2001.02.05 発表
欧州委員会は、環境情報アクセス指令(90/313/EEC)の不遵守を理由に、ドイツに第二次警告文書を送付し、オーストリアを訴追することを決定した。ドイツについては、既に1999年9月に欧州裁判所から同指令を正しく実施していない旨の判決を受けている。行政内部の環境情報で、公開されるべき情報が、その他の情報から分離できずに公開されないといった点や、情報を得るための料金が高額で情報を入手できないという点が指摘されていた。ドイツは、新しい法律草案でこの欠点を解消するとしていたが、未だに解消されていない。
オーストリアについては、連邦及び地方レベルいずれにも環境情報アクセス指令について欠点が存在し、一部は解決されたものの、なお、多くの地方で適切な法律が制定されていなかった。そのため2000年7月に既に警告を発している。その時に指摘されていたのは、適用除外が多すぎること、情報開示請求に対する応答の期間についての欠落、行政機関以外の法的主体の定義の不適切さである。2000年上半期にはこの欠点を解消することになっていたが、未だなされていない、または委員会に何らの報告がない。【欧州委員会環境総局】