一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ、途上国の気候変動に対する能力構築に200万ドル提供
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.11.29 【情報源】カナダ/2016.11.14 発表
カナダ環境・気候変動省は、途上国の気候変動への適応を支援するため、国家適応計画(NAP)グローバルネットワークを通じて200万ドル提供することを公表した。この資金によって、政策、計画策定、意思決定に気候変動への適応の考慮事項を組み込むなど、途上国が気候変動の影響に適応できるよう自ら解決策を開発する手段を提供する。気候変動の影響は、農家や女性、貧しい人々に特に大きな打撃となりやすいが、それに政府や地域社会が対処するためにこの資金が役立つという。この資金は途上国の低炭素型経済への移行を支援するために5年間で26億5000万ドル提供するというカナダの約束の一部となる。2009年のコペンハーゲン合意では、先進国は年間1000億ドルを動員して途上国の環境に優しい成長と気候変動に対する回復力を強化することを約束した。NAPグローバルネットワークは2014年に創設され、参加国は34か国に増加した。世界銀行によると、パリ協定は2030年までに途上国の気候変動対策への23兆ドル近くの投資を促進するという。【カナダ環境・気候変動省】